草津温泉は、日本の温泉数あるなかで、一二を争う人気がある温泉である。
いろいろな温泉番付で、草津温泉は必ずトップグループにあげられる、日本の温泉を代表する温泉といってよいでしょう。
人気があるだけに、草津の湯は、個性が飛び切り強い。並みの温泉ではありません。
まず、湯の量がとにかく豊富で、自然湧出量・日本一の毎分32,300リットル。
さらに驚くべきは、その酸性度(湯畑源泉) が、な、な、なんと、ph2.1。
これがどれほど驚くべき数値であるかは、「温泉の分類(2) 液性(ph)による分類」を参照してください。
さらにさらに驚くべきは、湯の温度が、50℃から91℃。これ、書き間違いじゃありませんよ。ホントに、91℃もあるのです。
当然、そのまま温泉に飛び込んだら、いっぺんに茹で上がってしまうので、源泉を冷やして入浴に適した温度まで下げねばなりません。
熱い源泉を熱交換方式で水道水で冷やし、その熱せられたた水道水を使って、冬季には道路の凍結防止に利用しています。
入浴に適した温度に下げるというものの、やはり並みの温泉に比べるとかなり熱い。
そこで「湯もみ」ということをします。
浴槽のへりに立って、細長い板で湯をかき混ぜて冷やすのです。
「湯もみ」をしながら草津民謡を唄います。
お馴染み、「草津よいとーこー、一度はおいで、ヨッコラサー」。
このヨッコラサーで「湯もみ」するのです。
ともかく、温泉好きなら、一度は必ず浸かってみたい温泉です。
草津温泉を知らずして、日本の温泉マニアと言うなかれ、と申し上げたい。
●草津温泉の泉質
◎酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)
●草津温泉の効能
◎神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病
などといわれています。