有馬温泉の歴史(1)神話伝承

有馬温泉, 温泉おもしろ話

有馬温泉の歴史は古い。

湯泉神社(有馬温泉)
湯泉神社(有馬温泉)

有馬温泉の歴史は神代の昔から

先ず、神話伝承を探ると、有馬温泉の産土神社にあたる湯泉(とうせん)神社の縁起によれば、有馬温泉の由来は、遠く神代の昔にさかのぼります。

神代の昔、大已貴命(おおなむちのみこと)と少名彦那命(すくなひこなのみこと)の二柱の神が有馬を訪れた時、三羽の傷ついたカラスが水たまりで水浴しているのを見つけられた。
このカラスたちの傷が数日ですっかり癒えたので、その水溜りを調べてみると、それが温泉であったとか。

温泉のありかを教えてくれたこの三羽のカラスは「有馬の三羽烏(さんばがらす)」と呼ばれて、今も大事にされています。
ある特定の分野における優れた三人の人を「三羽烏(さんばがらす)」とよくいいますが、これの語源はひょっとすると「有馬の三羽烏(さんばがらす)」かも知れませんね。(間違っていたら、ごめんなさい。)

大已貴の神様と少名彦那の神様

こういう伝承は、各地の温泉に多い。
とりわけ大已貴の神様と少名彦那の神様がお出ましとあっては、ハハーっと平伏して承るほかはありません。
この大已貴の神様と少名彦那の神様がどういう神様であるかを知ると、その有難さも格別深まります。

大已貴大神と少名彦那大神は、鏡の裏表のようにご一緒になってお働きになることが多い。
そのご神徳は、広く深い。その中のひとつととして、薬祖神としての働きがあります。

このニ神を、薬師(くすし)の御祖(みおや)の大神と申し上げ、医薬の根源神とみ称え申し上げるのです。

湯泉神社の伝承によれば、有馬温泉は薬師(くすし)の御祖(みおや)の大神がお開きになった温泉ということになります。
その湯に癒しの力がこめられているのは当然でしょう。