草津温泉・時間湯の効能

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草津温泉・時間湯 もみ湯
ドイツ人医学者・エルヴィン・フォン・ベルツ博士が、草津温泉にぞっこん惚れ込んで、その温泉効能を世界に広めてくれたのは、前の記事で述べました。
草津温泉を世界に紹介したドイツ人・ベルツ博士

ベルツ博士が賞賛した草津温泉の効能は、何よりもその「時間湯」で得られるものであります。

草津温泉特有の熱い湯に、「湯長」の指示で時間を定めて湯に浸かり、湯から出るという事を繰り返すことが、肉体にさまざまなよい結果をもたらすのです。
それまで、俗説にとどまっていた温泉効能が、冬至世帯一流の医学者によって、世界に紹介されたのですから、草津温泉の人々がベルツ博士に感謝して銅像を立てるのはも当然です。

草津温泉の時間湯こそ、温泉の効能の見本

ベルツ博士は、1880年(明治13年)に「日本鉱泉論」エルウィン・ベルツ著(中央衛生会訳)を発刊し、日本政府が温泉治療をしどうすべきであると説いています。
また、1896年(明治29年)には、草津の時間湯を研究した論文『熱水浴療論』を『ドイツ内科学書』に発表しています。

では、その時間湯に入湯すると、具体的にどういう効能が得られるのかを、草津温泉の「時間湯オフィシャルサイト」から引用して次に記します。

時間湯でどうなるか

時間の湯に正しく入湯して、一通りの湯治をするとどうなるか、ご案内いたします。

1.たくさんの汗、ふけが出る

たった3分間の入湯なのに、お湯から出てしばらくすると汗が噴水のように、ふき出し、滝のように流れます。また、2日もすると、頭から驚くほどフケが出ます。新聞紙などを広げてかいてみてください。今までふけなど出なかった人でも、例外なく小魚のうろこのように紙面いっぱいになります。

2.汗・おしっこ・大便がにおってくる

人によって差はありますが、入湯後だいたい5日目頃から、汗・おしっこ・大便がひどく臭って来ます。とてもいやな臭いです。よく見ると、おしっこは白く濁り、大便は黒ずんできます。タオルにしみた汗の臭いは、温泉の臭いとは一味も二味も違い、動物の排泄物にも似て来ます。

3.軽いめまい・頭痛・微熱があらわれる

1週間くらい過ぎた頃から、体全体がだるく感じ、軽いめまいや微熱、激しい悪寒を発します。股間やわきのリンパ線がはれ、グリグリが出来るのもこの頃です。時には頭痛や腹痛・下痢を伴うこともあります。

4.解毒反応がはじまる

それと前後して、体の最も柔らかで日陰の部分、たとえば股間やわき、あるいは足指の間に湿疹が出来、だんだんただれてきます。ただれを見るようになりますと、痒く、時には痛みも伴いますが、不思議にお湯に入ると鎮まります。これをただれがお湯を呼ぶといいますが、その周期がだいたい4時間おきに来ますから、「時間の湯」とよばれるようになったのでしょう。体臭は強く臭うので、人はいやがります。

5.顔・手・足から脱皮する

解毒が始まって10日もたつと、今度は顔や手足の皮が次第にむけてきます。それは必ず先端部分と、古く、厚い部分から始まり次第に広がっていきます。座りだこ、ペンだこ、足のかかとや手の節の部分もすっぽり脱皮してそこから赤子の肌のようにピンク色のみずみずしい皮膚があらわれてきます。皮膚病の方は、スベスベしてすっかりきれいになるのもこの頃ですが、薬(過去に使ったステロイドや免疫抑制剤)が効いている部分が時期が10日くらい、遅く皮がむける様です。手足などお湯につけ過ぎると、爪の先がひどくアレ、あか切れのように割れて、出血し、それがまた大変に痛いのもこの頃です。

6.とても食事が美味しくなる

 古い皮がむけ出す頃から、だんだんとお腹が空くようになり、宿であてがわれるものだけでは足らないようになります。昼食なども1人前では間に合わず、店をかえてつめ込むようになります。軽いものより重いもの、野菜よりも動物質のものを要求するようになります。

7.悪寒・微熱のくり返し

よく眠れたと思うと不眠症になったり、風邪かなと思うような悪寒を感じ、あわてて着込むと汗びっしょりになるなど、悪寒と微熱をくり返し、体調がとても不安定になります。解毒の最盛期に入ったのですから心配することはありません。ただ、お腹が空かないようでしたら他にも原因がありますから、注意しなければなりません。

8.髪・ひげ・爪がグングン伸びはじめる

ただれと戦いつつ1ヶ月経過すると、おやっと気付くことがあります。髪やひげ、手足の爪がグングン伸び始めるのです。手・足の爪など2,3日前に切ったのにもうこんなにと、びっくりしますし、爪の三日月(白い部分)など日頃見えなかったのに、すっきりあらわれとても驚きます。

9.血圧が正常になる

血圧が高かった人は次第に下がり、反対に低かった人は上がってきます。

10.ただれがおさまり、体がしまる

入湯45日を過ぎる頃から初めての人にはとても理解できない不思議なことが起こってきます。湯に入ってできたただれが、湯に入りながら治りはじめるのです。それに、体重はむしろ増えているのに、体はぐんとひきしまり、顔・手・足・体全体の皮膚が見違えるようにつややかになってきます。その頃から長年の持病もはっきりとよくなったなあと思うようになります。75日頃になると、ただれもすっきり治り、来た時とは別人のようにあかぬけます。時間の湯ではこのことを「あがり」といいます。

(草津温泉時間湯オフィシャルサイト http://www.jikanyu.net/dounaru.html より)


草津温泉が、日本三名湯の一つにえらべれているのも、充分納得出来ますね。

ちなみに、日本三名湯とは、
 ●草津温泉
 ●下呂温泉
 ●有馬温泉
の三湯です。

いずれも、温泉好きなら、一生に一度は、いや何度でもいってみたい名湯ですね。